りんごには、日焼け防止、虫よけ、農薬軽減のために1つ1つに袋をかけます。ふじにかける袋は二重袋です。一枚目は黒い裏打ちのある白い袋です。その一枚を取ると中は緑色の袋になっています。一度に袋を外してしまうと、りんごが日焼けをしてしまうので、このように日をおいて、二回にわけて袋を取ります。
そのため除袋をおこなう10月は、りんご畑の彩りが次々と変わります。まず一枚目の白、次に二枚目の緑、そして袋を取ると表れるクリーム色の実。そのクリーム色が、光を受け徐々にピンク色から鮮やかな赤へと変化していきます。この鮮やかな赤を目にするのは至福の時であり、天の恵みに感謝が湧きます。